2020年10月28日水曜日

聖母マリアとロザリオ

                  聖母マリアとロザリオ 

10月7日はロザリオの聖母の記念日になっています。これは今から約400年以上の昔、1571年10月7日のレパント(ギリシアのコリント湾口)海戦におけるキリスト教軍の勝利を、ロザリオの聖母の御保護によるものとして記念されたことによります。

現在では、教会は遠い過去の出来事を思い出すよりも、むしろ救いの歴史の中でロザリオの聖母の占める位置を認めるために記念しています。

ロザリオの経緯は、初代教会の砂漠の隠遁者にまでさかのぼります。彼らは、短い祈りを唱えるとき、小石とか木の実などを使って、1回唱えると右から左へと移し何回祈ったかを数えました。初代教会や中世の修道者たちは、短い祈りの言葉を反復して唱え黙想することで、神とのきずなを深め、悪を退けると考えました。信徒も、暗記できる「主の祈り」などを反復して唱えることを勧められていました。

11世紀頃、短い祈りとして「アヴェ・マリアの祈り」が普及しました。さらに聖母マリアが「アヴェ・マリアの祈り」の霊的バラの花冠(「ロザリオの祈り」)を喜ばれると告げられた伝説もあって、この信心は12世紀ころから奨励されるようになりました。

ロザリオはラテン語のローザ(バラ)から由来し、バラの花園とかバラの花冠などを意味します。

「ロザリオの祈り」は「主の祈り」に始まり10回の「アヴェ・マリアの祈り」と「栄唱」で1連としてバラの花編みに見立てます。5連で1環としバラの花冠の出来上がりです。この「ロザリオの祈り」は「アヴェ・マリアの祈り」を繰り返し唱えながら主イエス・キリストのご生涯の神秘を黙想するのです。

聖母は聖女ベルナデッタに、罪びとの回心のために、この「ロザリオの祈り」をたびたび熱心に唱えるよう勧められました。また聖母はファティマで3人の牧童にむかって救霊を得る為、罪びとの回心のため、戦争を終わらせるため、毎日ロザリオを唱えるように何度も勧められました。

聖ヨハネ・パウロ二世教皇はロザリオを聖性への養成の一つと見なして、これを「マリアとともにキリストを観想する」すぐれた祈りとしています。

 

主の祈り

天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。み国が来ますように。 

みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。

わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。

わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。

わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。アーメン

 

アヴェ・マリアの祈り」  (10回)

アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたと共におられます。

あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子(おんこ)イエスも祝福されています。

神の母聖マリア、わたしたち罪びとのために、

今も、死を迎える時も、お祈りください。アーメン


栄唱

栄光は父と子と聖霊に。はじめのように今もいつも世々に。 アーメン


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