2018年6月22日金曜日



 

 
 
 
私の家には、玄関を入って間もないところに、小さな十字架がかけられていました。その少し下には、ラファエロ作「聖母子と幼い洗礼者聖ヨハネ」の絵がありました。毎日、何度もこの場所を行き来するなか、自然と目に入っていた絵でした。

幼いイエス様と並んで描かれている子どもがヨハネであることは、あまり意識していませんでした。ヨハネが、聖母マリアが訪ねたエリザベトの息子であること、ヨルダン川でイエスに洗礼を授けた人物であることを知ったのは、ずっと後になってからでした。

洗礼者聖ヨハネは、救い主イエス・キリストが世に来られ、わたしたちの間におられることを教えました。聖母マリアと同様に、神の救いのご計画への偉大な協力者でした。彼は、イエスに先立って神の国の到来を告げながらも、最後は人間の思惑によって命を絶たれてしまいます。「あの方は栄え、わたしは衰えなければならない」という洗礼者聖ヨハネの言葉は、彼自身の生涯を表していると思います。

カトリック教会では、624日に洗礼者聖ヨハネの誕生を祝います。教会暦で誕生を祝うのは、イエス・キリスト(クリスマス)、聖母マリア(98日)、そして洗礼者聖ヨハネだけであるそうです。ラファエロの絵のなかに、私はこの3人を子どもの頃からずっと見ていたことを今、思い浮かべています。

2018年6月7日木曜日

イエスの御心



イエスの御心の祝日は私たちの修道会にとって大切です。今年、イエスの御心は6月8日です。
その日を敬うために、私は皆さんとこれらの聖ファウスチーナの言葉を共有したいと思います。
これから「聖ファウスチーナの日記」の本p。673#1748。神よ、あなたは万物の造り主!

1748
神よ、あなたは、その慈しみの御業にあいて礼拝されますように、
すべての忠実な心によってたたえられますように
それらの心の上にあなたの眼差しは憩い、
それらの心の内にあなたの不滅の命が住んでいます。


ああ、我が慈しみのイエスよ、地上のあなたの御生涯は痛ましいものでした、
恐るべき苦悩のうちに、あなたの御業は終わりました、
木の十字架に磔けられながら、
そしてこのすべては、わたしたちの霊魂への愛のため。


考えられない愛のうちに、あなたは御自分のいと聖なるわき腹が開かれるのをお許しになり、
血と水の流れがあなたの御心からほとばしり出ました。
ここに、あなたの慈しみの生ける泉があり、
ここで、霊魂たちは慰めと涼しさをいただきます。


御聖体の内に、あなたは慈しみをわたしたちに残し、
愛によってそのように整えてくださいましたが、
それは、わたしが苦しみと労苦のうちに人生を歩むとき、
あなたの優しさと慈しみを決して疑わないためでした。


たとえ全世界の惨めさが霊魂に圧しかかっても、
わたしたちは一瞬間も疑わずに、
神の慈しみの力に信頼しなければならないからです、
なぜなら、優しさをもって、神は悔い改める霊魂を受け入れてくださるからです。


わたしたしの主の言語に絶する慈しみよ、
憐れみとあらゆる甘美さも源よ、
霊魂よ、信頼しなさい、信頼しなさい、
罪によって汚されていても、あなたが神に近づくとき、苦々しさを味わいませんから。


神は大いなる愛の生ける炎であられるので、
わたしたちが真摯な心で近づくとき、
わたしたちの修めさ、罪、そして悪意は消えます。
わたしたち自身を神に委ねるとき、神がわたしたちの負債を支払ってくださいますから。