2019年12月11日水曜日




無原罪の聖マリアの祭日には、神のお告げの場面が朗読されます。救い主イエス・キリストの母となるよう選ばれたマリアは、神のことばを信じ、「はい」と答えることによって、救いの計画への協力者となりました。ナザレの村でなされた、神からの呼びかけと信頼にみちたマリアの応答によって、イエスの誕生へと神の約束が実現されていきます。私たちは、マリアに信じる者の模範を見いだします。
クリスマスに馬小屋を飾ってイエスの誕生の場面を再現し、その様子を思いめぐらす習慣は、聖フランシスコによって広められました。神が望まれたのは、馬小屋での救い主の誕生でした。生まれたばかりのイエスを囲んだ聖母マリア、聖ヨゼフ、羊飼いたちは皆、神を信じ、神に希望を置いた人物でした。
およそ2000年前に、イエスがこの世に来られたことを私たちは毎年祝います。ひっそりとした場所での人目につかない出来事において、神の偉大な業が成就されました。私たちの日常においても、理解できないことのなかに、神の思いがあることを忘れてはならないと感じます。待降節を過ごす今、待ち望む心を新たにし、希望と信頼を失うことのないよう祈りたいと思います。

2019年11月30日土曜日

11月のお話し 



11月のお話し    召命( ^ω^)・・・について

前回の聖ヨセフのお話しより、半年以上たちました。皆さまお元気でしょうか?
 さて、今日は、修道会入会のお話しです。
修道女にはなりたい、でも神のみ旨は何だろうか。また、数ある会のどこに決めたらいいのだろう等々・・という疑問を持たれたことはありませんか? 
こういう悩みってありますよね。シスターの方々は、何故シスターになろうと思ったのか、どのポイントで決められたのか、どのようにご自分の会を決めたのでしょうか。
「神様に呼ばれたから」というのがよく言われる答えですが、神の声が聞こえたのでしょうか。聞こえるものなのでしょうか?(因みに私には聞こえませんでした。)
聖堂で祈っている時に「△△会だとわかった」という聖人もいますが、自分にはいっこうにそんなことがない・・もっとも聖人ではないから・・と思いまた悩む、の繰り返しの方もおられるのかもしれません。
ともあれ、私はある会に入会しました。結論から言うと2年後にそこを退会し、しばらくしてから別の会に入り直し今年で25年たつのですけれど。
入会の決定要因、時期、その他ヒントとして、所属教会の神父様に相談すること、入会を希望する会(それが複数であっても)のシスターたちと話すこと等があります。両方大事です、ま、ケースバイケースですが。言うまでもなく祈りは基本ですが。詳しくは、聞いてください。では、またお会いしましょう。
あ、東京ドームの教皇ミサに行ってきました。パパ様の声が優しくてびっくりでした。
                                SrMB


2019年11月17日日曜日

2019年10月19日土曜日

 

 

平和の使者アシジの聖フランシスコ

「主よ、私を平和の道具としてください。」

 アシジの聖フランシスコは人々の間の和解、環境との和解をわたしたちに伝えてきました。さまざまな不和や紛争、そして環境問題に悩む現代ですが、フランシスコの精神を見習いつつ、周りに和解と平和をもたらしていきたいものです。

 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

 20198月に、アジア国際会議で韓国を訪問しました。

 北朝鮮との国境でフィリピン・インドネシア・台湾・タイ・韓国・日本などのアジア諸国のカトリック者とともにアジアの平和について考え、ともに祈りました。

 アジア各国との間にさまざまな問題をかかえている日本ですが、「カトリック」の兄弟姉妹たちは心をひとつにして「ともに」支えてくださっています。あらためて「カトリック」の意味を感じました。(SMJ)
 
 

国境に立つマリア像
朝鮮戦争の追悼記念碑


 

国境に立つマリア像             朝鮮戦争の追悼記念碑

2019年9月23日月曜日

大天使




来週9月29日は聖ミカエル聖ガブリエル聖ラファエル大天使の祝日です。今年はその祝日が丁度日曜日になります。大天使たちの役割は、神様を賛美し、たたえるために創造されました。特に大天使聖ミカエルは神様のすぐそばにいて、神様の人間への深い愛を身に帯び、人間のために戦い守る使命を持っています。聖ミカエルの祈りがここにあります。一緒に祈りましょう。
大天使聖ミカエル、日々の戦いに私たちを守り、
悪魔の力に勝つようお守りください。
神が彼に命令をお下しになることを伏してお願いいたします。
ああ、聖なる大天使よ、霊魂を損なおうとして働いているサタン、
その他の悪魔を、神の御力によって退けてくださいますように。
アーメン。




icon by Arlene Tilghman
SMH

2019年8月12日月曜日

8月14日聖マキシミリアノ・マリア・コルベ司祭殉教者記念日 




 「 私たちは悪に対する手段を考え、
   けがれ泣き聖母を通してイエスの御心に人々を導き、
   私たちの兄弟を永遠に幸せな者としたい 」

                   (聖マキシミリアノ・マリア・コルベ)

 聖マキシミリアノ・マリア・コルベの取り次ぎを求める祈り

 慈しみ深い神よ、
あなたは司祭殉教者聖マキシミリアノ・マリア・コルベ
をけがれなきおとめマリアへの愛に燃え立たせ、
霊魂の救いに対する熱意と隣人愛で満たしてくださいました。
聖人の取り次ぎを願う私たちが、
あなたの栄光のために、
隣人への奉仕にたゆまず励み、
死に至るまで、
おん子の忠実な弟子になることができますように。アーメン。

SMC



2019年7月14日日曜日

Ave Maria



フラ・アンジェリコのお告げの絵をご存知でしょう。札幌マリア院の玄関ホールにもかかっています。実はそのフレスコの下にラテンゴで次のことが書いてあります。「この絵の前を通る時は『アヴェ』と祈ることを忘れないで。」
聖ベルナルドはおっしゃいました。「アヴェ・マリアを祈るたびに天国が笑い、天使が喜び、地が踊り、地獄が震え、悪魔が逃げます。」 力強い祈りでしょう。
聖ドミニコ・サヴィオは天国に召されて20年後に聖ヨハネ・ボスコに現れました。ドン・ボスコはその出現について次のように語られました。
「ドミニコ、臨終の時に最高の慰めは何でしたか」と聞きました。「あなたが守られた貞潔でしょうか。」「いえ、それだけではありません。」「落ち着いている良心の喜びでしょうか。」「これは良いことですがもっと素晴らしいことがあります。」「天国への憧れでしょうか。」「違います。」「大勢の良い業の宝でしょうか。」「いえ、違います。」「じゃ、臨終の時何が支えになったでしょうか。」ドミニコは堂々と答えました。「最高の支えは救い主の力強いお母様の助けでした。皆に伝えて下さい。生きている間にマリア様を呼ぶことを忘れないように。」                                 S.M.T.

2019年6月1日土曜日


 6月は、カトリック教会では伝統的にイエスのみこころの月とされていますが、今回はあえて三位一体の神について書こうと思います。

 三位一体の祭日は、カトリック教会の暦では聖霊降臨の祭日の次の日曜日にあたります。

 三位一体というと、なんだか壮大すぎて、深遠すぎて、私たちの生活といったいどんな関係があるの?という気持ちにさせられます。けれども私は個人的に、三位一体の神というのは私たちが考える以上にもっと親しくたがいに交わり、そして私たちの毎日の生活のなかで私たちが考える以上にもっと身近に、そしてひそやかに働いていると信じています。

 三位一体のなかの御父は、ルカ福音書で語られている放蕩息子の父のように、私たちを痛むほどに愛される神です。私たちが神を忘れて毎日自分の意のままに生き、神のいない世界の中で笑い愉しみ、傷つき怒っているあいだ、父なる神は毎日家の外に出ては、遠い地平線の彼方を見つめ、えもいわれぬほどの痛みを心に感じながら待ち続けておられます。そして私たちが神なき世界の中で傷つき倒れ、ぼろぼろになった体をひきずってようやく神の前に帰ってきたとき、私たちが言い訳めいたことを口にするより先に私たちを深く抱きしめ、愛の懐へと招き入れてくださる方です。

 三位一体のなかの御子イエスは、聖アウグスティヌスが言ったように、私自身よりももっと私に近い方。親友以上に親しい友で(英語では、the closer friend than your closest friendとでもいうのでしょうか)、私たちがなにやらたくさん隠し事をして、いつもなんだか後ろめたくて、もじもじしている横で、なにもかもわかっているよ、だから大丈夫だよと微笑み、私たちの手にご自分の手を重ねて、私たちがおずおずと自分の言葉で語りだすのを静かに待っておられる方です。

 そして、三位一体のなかの聖霊。しばしば風にたとえられるように、私たちがなにか行き詰ってにっちもさっちもいかなくなったとき、私たちの心にささやきかけ、インスピレーション(inspiration. 文字通り、「息」を「吹き込んで」くださるのですね)を与えて、突破口を開いてくださる方。詩編の中に、「神は私を広いところに移された」という一節がありますが、たとえ八方ふさがりの密閉状態のなかにいても、聖霊はまるで風のようにどこからともなくするりと入り込んできて、私たちを解放してくださるのです!

 この記事にのせた絵は、アンドレイ・ルブリョフというロシア正教会の修道士が描いた聖画(イコン)で、皆さんもどこかで見たことがあるでしょう。詳しい解説は他に譲りますが、この絵は三位一体をあらわしていると言われています。一つのテーブルを囲んで三人が座り、彼らはお互いに見つめ合っているというよりも、ABを、BCを、CAを見ているようにもみえます。言葉も交わさずに。ここに三位一体の循環的な、よどむことのない静かな交わりを見て取ることもできるでしょう。

 私にとって、三位一体なる神の働きは、この三人の聖者のように決して押しつけがましくない、静かでひそやかなものなのです。(SMP)

2019年5月19日日曜日

マリア様




わたしのなすべきことは しずかにおだやかに
完全に満ちあふれるまでいっぽいにすることです
そして その味気のない水のような時間を
あなたはかつてガリラヤのカナでなさったように
濃いぶどう酒にかえて下さいるでしょう
あなたが私に下さった時間の中で
あなたが私にせよ。とおっしゃったことを
心静かに行うことできる恵みを
ただそれだけを。あなたからいただきたいのです

(ミッシェル・ワオスト)
SMG

2019年5月4日土曜日

一泊黙想会のご案内



一泊黙想会のご案内

すべてを神にゆだねて

日時 615日(土)2時受付
      616日(日)3時まで

場所  花川マリア院
    石狩市花川南35丁目25 ☎ 0133-73-8562
      
地下鉄南北線麻生駅 中央バス2番のりば
15または麻16(花川5丁目経由)花川南45丁目下車

講話 古里慶史郎 神父様(フランシスコ会 長崎修道院)
    マリア院シスターズとの分かち合い・聖体礼拝など
対象 18歳~50代までのカトリック独身女性
費用 3,000
申込み 6月5日(水)までに下記へお願いします。
札幌市北区北16条西2丁目120 
マリア院 Sr.マリア・テレジタ
             ☎ 011-747-9707 E-mailmaria-in@live.jp

2019年4月26日金曜日


教会の前で撮った子どもの頃の写真があります。神父様や友達と並んでいる私は両手に卵を握りしめていて、この日が御復活であったことがわかります。

御復活とクリスマスは特別な日でした。クリスマスには、普段では起きていることのない夜遅い時間にミサから帰ってきたことを覚えています。私の周りには教会へ通う友達は一人もいなかったのに、誰もがクリスマスを楽しみにしていました。

一方、御復活は教会の本当のお祝いのように感じていました。思い出されるのは、ロウソクの光と卵です。薄暗い聖堂で、緊張しながらロウソクを手にしていたことを覚えています。当時は、絵を描いた卵を教会へ持って行く習慣がありました。

聖書には、イエスの御遺体がおさめられた墓が空であったこと、復活したイエスに出会った弟子たちが、イエスの復活を力強く伝える者となっていったことが記されています。
「わたしはいつまでも、あなたがたとともにいる」とイエスはおっしゃいました。この言葉は、この世を去った家族や親しい人々の言葉でもあると思います。思い出や祈りを通して私たちのなかに生き続け、私たちを見守っていると信じます。
(Sr.M.V)


2019年4月21日日曜日

アレルヤ!


ご復活おめでとうございます!アレルヤ!アレルヤ!


復活の続唱
 
キリストを信じるすべてのものよ
主の過ぎ越しをたたえよう
子羊は羊をあがない
罪のないキリストは罪の世に
神のゆるしをもたらされた
死といのちとの戦いで
死を身に受けたいのちの主は
今や生きて治められる
マリアよ私たちに告げよ
あなたが道で見たことを
開かれたキリストの墓
甦られた主の栄光
証しする神の使いと
残された主の衣服を
わたしの希望キリストは復活し
ガリレアにゆき 待っておられる
共にたたえ 告げ知らせよう
主キリストは復活された
勝利の王キリストよ
いつくしみを私たちに
アーメン アレルヤ



2019年3月14日木曜日

聖ヨセフの月


3月は主イエス・キリストの養父である聖ヨセフの月です。
今月中ヨセフ様に祈るためにアビラの聖テレジアが、ご自分の体験を「自叙伝」から分かち合って下さいます。聞いてみませんか?
 
「私は光栄ある聖ヨセフを弁護者、保護者と選んで、熱心に祈りました。私の名誉や魂の救いに関する危険から私
を助け出し、またその他の重大な危険から救い出してくださったのも、父であり師である聖ヨセフでした。私の望み以上に助けてくださったのでした。願って聞き入れられなかったことを覚えていません。
 この聖人のとりなしによって神が私にくださった多くの恵み、また霊肉の危険からの救出などを考えて驚いています。他の聖人は、ある特定の必要の時に私たちを助ける権能を与えられているようです。しかし、この光栄ある聖人は、必要なときには、いつでも助けてくださることを経験によって知っています。
 聖主は、この地上で養育者、命令する権利を持つ人として、聖ヨセフを父と呼び、命令に従われたのでした。それで、天上でもそのすべての願いに従われるということを、私たちにわからせたいのです。私の勧めに従って聖ヨセフに願い事をした多くの人々が、この事実を経験しました。今では数多くの人が聖ヨセフを崇敬していますし、私自身も最近、その有力な取り次ぎを経験しました。・・・・
 私はこの聖人の取り次ぎによって、たびたび多くの恵みを受けましたので、この光栄ある聖ヨセフの信心をするように、全ての人を納得させたいのです。この聖人に対して本当の信心をもち、特別に尊敬している人は、みんな完徳の道に進歩しています。この聖人は自分によりすがる霊魂を特別に助けるのです。私は数年間、ある恵みを願っていますが、いつでも聞き入れられました。もし、私の願いがまちがっているときには、私の利益になるように、それをためなおしてくださいました。・・・・
 私の言うことを信用しない人は、どうかご自分で試してみてください。そうすれば、この光栄ある太祖により頼み、信心すれば、どれほど有益であるかがわかるでしょう。祈りに身をささげている人は、この聖人を崇敬すべきです。・・・
祈りの方法を習いたい人は、この光栄ある聖人に導いてもらいなさい。そうすれば迷わないでしょう。(第6章)」
  以上、力強いお話でしたね。何かお願い事のある人は試してみましょう。SrMB

2019年1月22日火曜日

2月5日(火)日本二十六聖人が残したメッセジ

母に宛てたトマス小崎(14歳)の手紙

神の御助によって、この数行をしたためます。
長崎で承継されるためそこへ向かう神父と私達は、
先頭に揚げた宣告文の通り、二十四人です。
私と父上ミゲルのことについては御安心下さいますように。
天国で近いうちにお会いできると思います。
神父様達がいなくとも、
もし臨終の時、犯した罪の深い痛悔があれば、
又もし主イエス・キリストから受けた数多くの
御恵みを考えそれを認めれば救われます。
現世ははかないものですから、
パライソの永遠の幸せを失わぬように努めて下さいますように。
人々からのどのような事に対しても忍耐し、
大きな愛徳をもつようにして下さい。
私の弟達マンショとフェリペを未信者の手に渡さぬように御尽力下さい。
私は我が主に母上達のためにお祈り致します。
私の知人の皆様に宜しくお伝え下さい。
重ねて申し上げます。
貴女が犯した罪について深い痛悔を持つようにして下さい。
これだけが大切なことです。
アダムは神に背いて罪を犯しましたが、
痛悔と償いによって救われました。

         (1597年1月19日)
         (1597年のルイス・フロイスの記録より)


                         SMC 
                                                                                         SMG  

2019年1月14日月曜日


 113日(日)にマリア院で、毎月13日に行われているファティマの祈りがありました。外は零下の真冬日であるにもかかわらず、20名近くの方々がいらしてくださいました。

 ファティマの祈りとは、第一次世界大戦のさなか1917年に、聖母マリアがポルトガルのファティマという村で3人の羊飼いの少年少女の前に現れたことを記念する祈りです。マリア様は3人に、これから6ヶ月間、毎月13日に同じ場所に来るように、そして毎日熱心にロザリオを世界平和のために祈るよう勧められました。これにちなんで、私たちも毎月13日にロザリオの祈りを中心として1時間ほどの祈りの時を持っています。

 今年はまた、113日は主の洗礼の祝日でもありました。この祝日は、クリスマスを頂点とした降誕節をしめくくる日です。イエスがヨルダン川で洗礼を受けられたのち宣教生活に出て行かれたように、私たちも平和の使徒として世に出ていきたいものです。(SMP)
 
札幌マリア院聖堂
 
3人の博士たちも馬小屋に到着しました。