2026年7月1日水曜日

2026年特別聖年「聖フランシスコ年」

  昨年2025年は25年ごとの通常聖年(2025年3月号参照)でした。今年2026年は他の意向で制定される特別聖年です。教皇庁内赦院は2026年1月16日、教皇レオ十四世によるフランシスコ会家族総長への手紙-アッシジの聖フランシスコ没後800年にあたって-(1月7日付)を受けて、教皇レオ十四世が2026年1月10日から2027年1月10日まで、聖フランシスコ没後800年を記念する「聖フランシスコ年」とすることを発表し、同期間に全免償(免償:罪科としてはすでに赦免された罪に対する有限の罰の神の前におけるゆるしのこと)を与える教令を公布しました。この教令の目的は、2025年の通常聖年に引き続き、混乱する現代社会において、フランシスコの「平和・謙遜・愛」の精神を模範にすることです。


全免償を受けるためには

 基本条件:罪を悔い改め、告白(秘跡としての告解・赦しの秘跡)、聖体拝領、教皇の意向に沿った祈り。

 具体的な行動:フランシスコ会ゆかりの教会や施設を訪れる、黙想や祈り(主の祈りや使徒信条など)。札幌教区においては、北11条教会(札幌)、神居教会(旭川)、北見教会(北    見)、聖アントニオ修道院(釧路)(何れもカトリック)が巡礼指定施設とされている。

 対象:すべての人

 特別な配慮:高齢者や病者で、外出できない場合も、霊的に参加し苦しみを神に捧げることで免償を得られる。また、代祷(だいとう)として、亡くなった人々(煉獄の霊魂)のために捧げることも可能。


 近年、アッシジの聖者の人物と業績を記念する他のいくつかの重要な行事が行われてきました。

 ・ グレッチオでの最初の馬小屋の創作(1223年)

 ・ 新たなカルワリオ(ゴルゴタ)としてラ・ヴェルナ山で死の2年前(1224年)に受けた聖痕

 ・ 被造物の聖なる美を讃える賛歌「太陽(被造物)の賛歌」の作成(1225年)


 2026年はこれまでの記念行事の頂点と集大成です。


 聖フランシスコ年の始まりの2026年1月10日、フランシスカン家族は、1226年10月3日に聖人が帰天した場所(現在のトランジット礼拝堂)であるポルチゥンクラのサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ大聖堂において、アッシジの聖フランシスコ帰天800周年記念式典を開催しました。

 この機会に、ポルチゥンクラ美術館に所蔵されている、アッシジの聖フランシスコを描いた最古の絵画(二体の天使に囲まれた聖フランシスコ、1255年頃)が大聖堂内に展示されました。これは、聖フランシスコの巨匠(13世紀ウンブリア地方で活動)による作品です。

« Hic michi viventi lectus fuit et morienti » 「ここが私の床(安らぎの場)であった、生ける時も死においても」


聖フランシスコの両手に抱かれた書物に記されたこの言葉は、キリストの十字架に対する彼の深い体験を物語っており、はっきりと見える聖痕が、キリストとの完全かつ決定的な従順を表しています。これは、聖人が生涯のうちに幾度も使用し、またその「至福の死」の瞬間に用いた寝台、フランシスコの死後すぐに遺体を収容、安置し、保護するために使われた板に描かれており、肖像的価値だけでなく、聖遺物や証拠としての価値も深く備えています。

 また、2月22日から3月22日まではアッシジにある聖フランシスコ大聖堂において約800年ぶりに聖フランシスコのご遺骨が公開され、約35万人が聖遺物を崇敬しました(1978年に1日だけ少人数に公開されたことがある)。

 さらに、8月3日から6日にかけてアッシジで開催される「GO! Franciscan Youth Meeting」には、教皇レオ14世が出席することがすでに発表されており、ヨーロッパ各国の18歳から33歳までの若者たちが、交流、学び、祈り、祝祭を通して聖フランシスコのメッセージを再発見することを目的とした国際的な集まりが計画されています。


「わたしたちの兄弟である聖フランシスコ。あなたは800年前に
 平和の人として、姉妹である死に会いに行きました。
 主のみ前でわたしたちのために執り成してください。
 あなたはサン・ダミアーノの十字架のキリストのうちに
 まことの平和を見いだしました。
 十字架のキリストのうちに、
 すべての壁を打ち壊す、和解の源泉を求めることを教えてください。
 あなたは武器をもたずに、戦争と無理解の境界を通りました。
 世が国境を築くところに橋を架ける勇気をわたしたちに与えてください。
 紛争と分裂に苦しむこの時代に
 平和を実現する者となることができるように執り成してください。
 わたしたちが キリストからもたらされる、武器のない、武器を取り除く平和の証人となれますように。
 アーメン。」
                (教皇レオ十四世 フランシスコ会家族総長への手紙より)

参照
Apertura del VIII Centenario del Tránsito de San Francisco (1226-2026)
Centenari Francescani:2 de enero, OFMConv:9 de enero de 2026
Asís: inician celebraciones por los 800 años del tránsito de san Francisco
Vatican News:10 de enero 2026
Un cuerpo devuelto a nuestra mirada. La ostensión de san Francisco entre memoria custodiada y fe viva Centenari Francescani:25 de febrero, OFMConv:23 de febrero de 2026
「教皇レオ十四世 フランシスコ会家族総長への手紙―アッシジの聖フランシスコ没後800年にあたって」カトリック中央協議会HP:2026.1.20
「『聖フランシスコ年(特別聖年)』について」宗教法人 カトリック札幌司教区 2026年2月2日付

(SMS)