2022年5月16日月曜日

「聖母月」

 


家にあった簡素な造りの家庭祭壇を思い出すことがあります。十字架を中心に、マリア様の御像、祈祷書やルルドの水、家族やお世話になった神父様の写真が置かれ、祭壇の扉にはロザリオがかけてありました。何かあるとその前に座っていたので、さまざまな出来事の記憶と結びついています。幼い頃に「マリア様は、私達の祈りを必ず聞いてくださる」と教わりました。聖母マリアがファティマの子ども達をはじめ、小さく素朴な人々にご出現になったことには、母としてのまなざしと思いやりが現れていると感じます。
最近いただいた手紙に、「祈ることが何より大切なのは、主が私たちの中心におられる時にだけ、神のみ旨を知ることができるからです。」と書かれていました。マリア様の在り方を思い起こさせるこの言葉は励ましとなった同時に、自身の祈りへの問いかけともなりました。時として、心に響いているのは神の言葉ではなく、自分の思いに過ぎないのだと気づきます。聖書にはマリア様の「主がおっしゃる通りにしてください」という言葉が伝えられています。聖母月にあたり、この勧めに倣う恵みが与えられますように願っています。
                                     SMV

0 件のコメント:

コメントを投稿