2025年6月1日日曜日

イエスは私にイエスでありますように

私の故郷の大聖堂に福者ニールス・ステンセンさんの聖遺物が飾ってあります。

彼は1638年にデンマークで生まれ、有名な科学者・地球科学者、医師また熱心な   ルター主義の信者でした。彼は解剖学の分野で耳下腺の主導管(ニールス・ステンセンにちなんだStensen's duct)を発見しました。29歳の時フィレンツェでカトリックに改宗しました。そのきかっけはご聖体の行列でした。

ステンセンさんは自分の部屋の窓から外を眺めました。そこにローソク、お花、香、旗など、また侍者たち、顕示台を持っている司祭を見ました。そして大勢の方々が行列に入って、また道路に跪いた方々も見ました。その時、彼は「このホスチアはただのパンであるなら、礼拝する人々が愚か者であるか、またはここにキリストの真の御体があるなら、なぜ私もキリストを礼拝しないのか」といろいろ思い巡らしました。

そして彼は改宗して、神学の勉強を始めました。信仰をもっている科学者としておっしゃいました 。


 

「私たちが見るものは美しいです。

 私たちが知っているのはより美しいです。      

 私たちが理解できないものは

 極めて美しいです。」

 


彼は1675年、司祭に叙階され、2年後、司教となりました。ドイツ北部にて、数少ないカトリック教徒のために力を尽くしました。16861125日に亡くなられて、1988年、教皇聖ヨハネ・パウロ2世によって福者になりました。

SMT