2019年12月11日水曜日




無原罪の聖マリアの祭日には、神のお告げの場面が朗読されます。救い主イエス・キリストの母となるよう選ばれたマリアは、神のことばを信じ、「はい」と答えることによって、救いの計画への協力者となりました。ナザレの村でなされた、神からの呼びかけと信頼にみちたマリアの応答によって、イエスの誕生へと神の約束が実現されていきます。私たちは、マリアに信じる者の模範を見いだします。
クリスマスに馬小屋を飾ってイエスの誕生の場面を再現し、その様子を思いめぐらす習慣は、聖フランシスコによって広められました。神が望まれたのは、馬小屋での救い主の誕生でした。生まれたばかりのイエスを囲んだ聖母マリア、聖ヨゼフ、羊飼いたちは皆、神を信じ、神に希望を置いた人物でした。
およそ2000年前に、イエスがこの世に来られたことを私たちは毎年祝います。ひっそりとした場所での人目につかない出来事において、神の偉大な業が成就されました。私たちの日常においても、理解できないことのなかに、神の思いがあることを忘れてはならないと感じます。待降節を過ごす今、待ち望む心を新たにし、希望と信頼を失うことのないよう祈りたいと思います。