あなたはおっしゃいました
「わたしはあなたたちに、
心にかなう牧者たちを与える。」
エレミヤ3・15
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今年のご復活祭は4月20日です。聖木曜日から始まり、信者はイエスが世の救いのためにご自分を完全に捧げられるまでの道のりをたどります。聖木曜日の最後の晩餐を記念することから始まり、聖金曜日にはイエスが十字架に架かるまでの道のりの一歩一歩を思い起こします。
十字架の上で、イエスはその犠牲を通して一人ひとりへの愛を示されます。以下は、イエスの犠牲を説明するシエナの聖カタリナの言葉であります。
「なんという筆舌に尽くしがたい愛だろう!その死によって、私たちに命を与えてくださった。侮辱と虐待に耐えることによって、私たちの威厳を回復してくださった。十字架に釘付けられた両手によって、私たちを罪の束縛から解き放ってくださった。刺し貫かれた心によって、私たちのすべての強情を取り除いてくださった。… だから、私たちは何も恐れることはない。」
聖金曜日に関する聖カタリナの言葉のもう一つは次の通りです。「イエスを十字架に留めたのは釘ではなく、私たちに対するイエスの愛だけでした」と。
このご復活祭に当たり一人ひとりにとってイエスの愛への信頼が深め、喜びの時となりますように!アレルヤ!
そして聖ベルナデッタが初めて、聖母にお会いした日がこの日でした。
ベルナデッタとはどういう女性だったのでしょう。1つご紹介いたします。
1867年5月16日、ジュール県生まれのアントワネット・ダリアスという18歳の
少女がヌヴェール修道会に着いた。このアントワネットは、やがてシスター・ベルナール
となってベルナデッタの親友の一人になるのだが、しかし、二人の間の友情の初めは非常に妙な事からであった。
5月19日、来たばかりの志願者は、もう1人のシスターに向かって
「いったい全体、私はここへきてもう3日になるのに、誰も私にベルナデッタを見せてくれる人がいないんだから」と言った。
するとこのシスターは「ベルナデッタ?ここにいるわよ」とすぐ隣の人を指さすと、
志願者は途端に「なあんだ、これかあ?」と叫んだのである。マリアを見たほどの人だから、きっと素晴らしい女性に違いないと彼女は考えていたらしい。しかしベルナデッタは「はい、お嬢さん“これ”ですよ」と笑って答えた。
このことがあってから、二人の間は非常に親しくなった。